LayerX Newsletter2 for Biz (2019/08/19–08/25)
Issue #21
Section2: ListUp
1. Regulation : 規制動向
●米国国務長官、暗号通貨はSWIFT同様に規制されるべきと表明
●EU、Libra Associationを反競争行為の可能性で調査
●シンガポールの仮想通貨業界団体、AML/CFTに関する実施規則を公開
●イスラエル財務省、同国におけるブロックチェーン関連企業のライセンス取得を促進する考えを表明
2. Crypto Adaptation: 暗号通貨の普及・応用
●Binance、地域版の法廷通貨ペグStablecoin開発へオープンブロックチェーンプロジェクトVenus立ち上げ
Libraに類似した独自の地域版仮想通貨Venus。独自地域版のLibraとして位置付け。Libra（天秤座）・Venus（金星）と名称にも類似性を示唆
Binanceとして米国・マルタ共和国・シンガポールなどグローバルな顧客ネットワーク構築してきたことや、独自のBinanceChainを通じてBTCとGBPのステーブルコイン発行済みといった実績を活かす
●Binance、iOSむけアプリがApple Store復帰
●ディーカレット、Ethereum取扱を提供開始。あわせて仮想通貨による電子マネーチャージ可能に
●bitFlyer、Tポイントを用いてビットコイン購入可能に
3. Decentralized Finance : DEXやトークンなど
4. Programable Security : プログラマブル証券関連
●Black Manta Capital PartnersがBaFinよりライセンス獲得
ルクセンブルクに拠点を置くBlack Manta Capital PartnersがBaFinよりMiFID II ライセンスを獲得し、合法的にPSプラットフォームとして運用が可能に
自社を媒介してのトークン発行が可能になる形
今後シンガポールに子会社を設置して現地でもライセンスを獲得する方針
PrimeTrustがVeltaroと提携し、資産トークン化を進めるとともにキャップテーブル（資産構成表）管理サービスも提供し始めると発表
回の提携で、PrimeTrust上でクラファンを実施した企業に対してキャップテーブルのon-chain上での作成管理をPrimeTrustが提供することが可能に
5. Financial Institutions : 金融機関による応用ケース
●ING、ブロックチェーンベースのコモディティトレードシステムKomgo上で原油のL/Cトランザクションを初めて実施
●SBIホールディングス、筑邦銀行のデジタル地域通貨にむけて出資先Orbの技術供与。Orbは九州電力のコミュニティ通貨プラットフォームにも提供
6. Enterprise/Government : 非金融分野の応用ケース
●カンボジアのプノンペン、スマートシティでブロックチェーンベースのデジタルパスポート
・シンガポールLimestone Network社によるブロックチェーン用いたスマートシティ計画。プノンペン中心部に100ヘクタールの用地に住居・オフィスビル・ショッピングモール・アウトレット・学校・コンベンションセンターなどを設け、10000のビジネステナントを想定
・地域内の全住民・労働者を対象としてアイデンティティをブロックチェーンへマッピング
・デジタルパスポート保有者は、パスポートを購入や移動に使うこともできる。デジタルパスポートがロック解除するとウォレットでペイメント
・パーミッションベースのブロックチェーンつかい、住民が自分のデータをコントロールし、誰に自分のデータを与えるか決定
・ペイメント履歴や行動習慣（ジムに行くなど）に基づいてデジタルペルソナ。これが信用スコア同等のものとなり、銀行などがマイクロローン提供
●リクルート、分散コンピューティングネットワークを提供するBlockstackへ出資
●福岡県飯塚市、chaintopeおよびハウインターナショナル等と古民家群を活用したブロックチェーンストリート開設へ
●アステリア、AIxIoTシステムに独自ブロックチェーン搭載
●ミュージックセキュリティーズ、楽曲売買権利をブロックチェーン管理
7. Startup : 個別プレイヤー・アプリケーション
●Filament、Blocklet Mobility Platform開発へMOBIのVID Standard適用
●Soda Network、Bitcoinを担保にDai貸付
●Topo Finance、レンディングサービスの中で金利を最適化
●StablePay、ERC20トークンで支払いDAIで受け取り可能なペイメントプラットフォーム
8. Articles : 論考
●豪州Commonwealth BankによるSmartMoney（プログラマブルマネー）用いたデータアナリティクスレポート
豪州CSIRO、ブロックチェーンベースのSmart MoneyをCommonwealth Bankと試行
保険ペイアウトなどに用いる、誰がいつ何に使うことができるかの条件付けを可能なプログラマブル・マネー
国民障害者保険制度（NDIS）むけに使用ルール遵守チェックを不要に
●Lloyd’sのスマートコントラクトベースのパラメトリック保険ケーススタディ
9. Future Events : 注目イベント
●Web3 Summit （8/19–8/21 at Berlin）
●ScalingBitcoin （9/11–9/12 at Tel Aviv）
●Baltic Honeybadger 2019（9/14–9/15 at Riga）
●Starkware sessions (9/16–17 at Tel Aviv)
●b.tokyo2019（10/2–10/3 at Tokyo）
●Devcon5（10/8–10/11 at Osaka）
・期間中の関連イベントカレンダーはこちら
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