Section2: ListUp
1. Bitcoin
●Casa、LNノードとしてノンカストディアルなモバイルウォレットをローンチ
ユーザーのCasaノードに接続して、秘密鍵コントロールを保持しながらビットコインの送受金ができる。Sats App利用に少額のビットコイン報酬を支払うSatsBack機能も
●Lightning NetworkにおけるStucklessペイメントの提案
●Lightning Networkむけ少額ローンサービスの実験
●Lightning NetworkにおけるWatchtowerの解説
2. Ethereum
●Ethereum 2.0、フェーズ0のバージョン0.8.0「SubZero」仕様を公開
Ethereum2.0のフェーズ0に向けて、Beacon Chainが仕様凍結を迎えた。氷点下を意味するSubZeroは、マルチクライアントのテストネット構築にむけて安定したバージョン。個別開発チーム(Prysmatic LabsやLighthouse)がクライアントのテストネットを運用する先に、マルチクライアント運用を目指す上で相互運用性を検証するためのもの。
仕様凍結を踏まえ、開発チームはEthereum2.0クライアントを互換性あるものとし、2020年1月3日に予定されるフェーズ0ローンチにむけた準備として、それぞれのクライアント実装の監査、マルチクライアントテストネットをローンチを進める
●ゼロから追いつくEthereum2.0
https://note.mu/fintertech/n/n2f43fcf59845
トランザクションやアカウント・スマートコントラクトなど実際のデータはShardChainに持つ。PoSをマネジメントする屋台骨がBeaconChainであり、CasperFFGを通じたセツルメントによってファイナリティを得る。
CasperFFGはPoWとPoSのハイブリッド構造。ブロック生成をPoWで行い、一定間隔ごとに設けられらたチェックポイントでバリデーターが投票を行い、PoSの承認が行われる。
ShardChainはEthereum2.0のフェーズ1で導入される。計算処理を分割したShard毎に行うことによってスケーラビリティ改善をはかるもの。
BeaconChainとShardChainを同期するのがCrossLink。ShardChainで承認されたブロックについて、CrossLinkを通じてBeaconChain上で承認・ファイナリティを得た上で、これに紐づくShardChain側もファイナリティを得る流れ。
●ETH 2.0 educational resources
●EIP-1679 istanbulで導入候補のEIPを整理する(1, 2)
●Ethereumのミキシング技術Heiswap(日本語記事)
●StarkDEX詳解続編
StarkDEXは、バランス全体を格納する代わりに、バランスステートの簡単な表現としてMerkleコミットメント(32バイト)を保存することによって、スケーラビリティ向上を図る。コミットメントの更新都度、有効なSTARK証明を求めることによって、ステートのインテグリティを確保する。
主たるコントラクトは「StarkVerifierコントラクト」とStarkExchangeコントラクトの2つ。
StarkVerifierコントラクトは、インプットとしてSTARK証明とパブリックインプットを受け取り、証明を用いてパブリックインプットの正しさを検証。証明が受容されるとパブリックインプットはStarkExchangeコントラクトへ渡されて、ステート操作される。
一方、StarkExchangeコントラクトは、コミットメントを維持管理するとともに、デポジットや引き出しのオンチェーン記録を保持する役目を果たしている。
●Web3 Foundation Grantsが発表。日本からはZerochainとPlasmの名前
●Loom Plasmachainがオープンソース化
3. Bitcoin/Ethereum以外
●Huobi、DeFiやDEXにフォーカスするパブリックチェーン「FinanceChain」開発へ。分散アイデンティティやKYCもサポート
●富士通、オンラインの取引相手の信用関係の分析技術を開発
取引によって発生するユーザーごとの評価を信用トランザクションデータとしてブロックチェーン上に登録し、信用トランザクションのデータを元にユーザー間の関係性が分かるようにグラフ構造に変換。
何人のユーザーから信用されているか、どれくらい信用度の高いユーザーから信用されているか、などで重みづけを行い、信用度スコアを算出。各ユーザーの信用関係を分析することによって、取引相手となるユーザーの信用度を事前に把握することが可能にするというもの
4. 統計・リスト
●The Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index (CBECI)
ケンブリッジ大学によるBitcoin電力消費統計サイト
●GitHubのアクティビティが多かったプロジェクトトップ20
5. 論考
●ブロックチェーン技術をベースとしたアイデンティティ管理・流通の動向
●Overview of Layer 2 approaches: Plasma, State Channels, Side Chains, Roll Ups
6. 注目イベント
●Asia Blockchain Summit (7/2–7/3 at Taipei)
●ETHIndia(8/2–8/4 at Bangalore)
●Web3 Summit (8/19–8/21 at Berlin)
●ScalingBitcoin (9/11–9/12 at Tel Aviv)
●Baltic Honeybadger 2019(9/14–9/15 at Riga)
●Starkware sessions (9/16–17 at Tel Aviv)
●Devcon5(10/8–10/11 at Osaka)スピーカー申込サイトが開設)
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