Section2: ListUp
1. Bitcoin
●BitcoinのUTXOセットの圧縮をはかるUtreexoの提案
Bitcoinコンセンサスネットワークにおいては、全てのノードがUTXOセットに同意するが、この共有ステートのサイズがネットワークにとってスケーラビリティ面の制約となっている。ユーザ数が増えてセットサイズ拡大するにつれ、全ノードに必要となるリソースも増加する。
Utreexoは、ネットワークのステートサイズを、個々のマシンのストレージ要件から分離することによって、検証ノードのハードウェア要件も低減できることから、ハッシュベースのアキュムレータを提案するもの。
各ノードは、トランザクションインプットの包含証明を、トランザクション検証に必要となる情報としてアキュムレータステートとともに伝播する。これらの証明は検証後に廃棄できるほか、集約を通じてサイズ縮小可能。
●トランザクションリレープロトコルErlayの提案(解説記事)
代替的なトランザクションリレープロトコルの提案。現行の仕組みでは、ノードが、リレーポリシーを受け渡す新トランザクションについて学習するとき、当該トランザクションのtxidを各ピアへアナウンスしている。
これはシンプルではあるものの、ノードが受け取るほとんどのアナウンスは既に他のピアから学習済みのため効率的ではなく、ノードの帯域の44%を浪費しているとのこと。そこで本提案は、リレーを2フェーズ(fanoutフェーズ・reconciliationフェーズ)に分けることで、冗長性を低減しようとするもの。
●Bitcoinコベナンツを実装するCOSHV提案の代替案にむけた提案
●Lightning 101 For Exchanges: Conclusion
●Watchtowerの解説記事
2. Ethereum
●Microsoft、Truffleと提携
●Truffleがスピンオフして子会社化しAxoniと統合
●Ethereum 2.0 フェーズ2解説スライド(HashHubでの勉強会ツイート)
●cryotoeconomics Labによる「Introducing Plasma Chamber」
●Ethereum 2.0: A Complete Guide
●Ethereum2.0のアップデートトピックス
3. Bitcoin/Ethereum以外
●Substrateの日本語ドキュメントサイトがオープン
●Cosmosの概説図解
●スマートリーガルコントラクトAccord、Hyperledgerプロジェクトに
●EOS、プライバシー保護ソーシャルメディアVoiceを構築へ
●セキュリティ維持しつつデポジットを動的調整して低減するBalanceの提案
●Sonicにおける実行スピード・サイズの改善提案
●Ava、テストネットローンチ
●Cordaのデータモデル特徴について
●NEM、Catapult Series — Dragonアップデートを発表
4. 統計・リスト
●Tetherのオンチェーン送金トランザクションの分析レポート
Chainalysisが地域をまたがる交換業者間取引を分析したところ、オンチェーンTetherトランザクションのうち米国の業者が占める割合は直近18ヶ月で激減し、代わりに中国が6割を占め逆転している
1. Status(モバイルDappブラウザ・メッセンジャー)、2. Storj(分散クラウドストレージ)、3. Augur(予測市場むけ分散オラクル)、4. Aragon(分散組織運営)、5. Constant(P2Pレンディング)
6. POA Network(スマコンフレームワーク)、7. Gnosis(分散予測市場)、8. Golem(共有計算パワー)、9.Neufund(エクイティ資金調達)、10. Ocean Protocol(分散データ交換)
5. 論考
●サイファーパンク宣言を読む
1993年のサイファーパンク宣言でも、「プライバシーは選択的に自己開示する力」であり、常に個人情報をさらしてないといけない状態とは区別している。これを「テクノロジーの力」によって、「社会契約の一部に組み込もう」という文脈が、ビットコインに脈々と受け継がれている
●Quorum、Starkware、AZTEC、Enigmaほかのプライバシープロトコルについて
●Hyperledger Fabric と Enterprise Ethereumの比較
●MIT Technology ReviewでHandshake紹介記事
6. 注目イベント
●bitcoin-core-dev-tech(6/5–6/7 at Amsterdam)トランスクリプト
●Scaling Ethereum (6/5–6/7 at Toronto)動画
テーマはDay1が「オラクルとDEX」、Day2が「PlasmaとStatechannel」、Day3が「Layer1・Ethereum2.0とゼロ知識証明」。
cryptoeconomics Labなどが登壇
●Node Fukuoka(6/8 at Fukuoka)動画
●Breaking Bitcoin(6/8–6/9 at Amsterdam)動画初日・二日目、トランスクリプト
●Decrypto Tokyo 2019(6/8–6/9 at Tokyo)Tech Talkの模様動画、LayerX片桐の登壇
●IEEE Security & Privacy on the Blockchain (6/17–6/19 at Stockholm)
●Zcon — Annual Privacy Conference(6/22–6/24 at Croatia)
●Crypto Valley Conference(6/24–6/26 at Zug, Switzerland)
●ETHIndia(8/2–8/4 at Bangalore)
●Web3 Summit (8/19–8/21 at Berlin)
●ScalingBitcoin (9/11–9/12 at Tel Aviv)
●Baltic Honeybadger 2019(9/14–9/15 at Riga)
●Starkware sessions (9/16–17 at Tel Aviv)
●Devcon5(10/8–10/11 at Osaka)
バックナンバー
#1 (2019/04/01–04/07)
#2 (2019/04/08–04/14)
#3 (2019/04/15–04/21)
#4 (2019/04/22–04/28)
#5(2019/04/28–05/05)
#6(2019/05/06–05/12)
#7(2019/05/13–05/19)
#8(2019/05/20–05/26)
#9(2019/05/27–06/02)
Disclaimers
This newsletter is not financial advice. So do your own research and due diligence.