東芝が曖昧な質問でも適切に回答できる生成AIを用いた対話エージェント開発/KDDIアジャイル開発センターがAmazon Bedrockを活用した営業支援ツールの実証実験
LayerX AI・LLM Newsletter (2024/09/04-09/10) #263
今週の注目トピック
AI利活用最前線では、東芝による、曖昧な質問でも適切に回答できる生成AIを用いた対話エージェント開発を紹介しています。
あわせて、KDDIアジャイル開発センターによる、Amazon Bedrockを活用した営業支援ツールの実証実験などを紹介しています。
Section1: AI利活用最前線
●テクノロジー
●テクノロジー(論文)
Microsoftやアクセンチュアなどで約5000人を対象とした半年以上にわたる実験の結果、GitHub Copilotによりプログラマーの生産性が平均26%向上
LLMの文脈内学習(ICL)のメカニズムが解明され、- LLMは文脈内の例によって学習するが、数が少ない時は内部知識によって学習を補うように振る舞うことが分かった
RAGにおいてデータベースに「意味のないランダムな単語の組み合わせ」などの"ノイズ"が含まれると、LLMが文脈上で正しい情報により注目し推論性能が向上すると確認されました
●提供ベンダー(OpenAI)
●提供ベンダー(Google)
●提供ベンダー(Oracle)
●提供ベンダー(AWS )
●提供ベンダー(Salesforce)
●スタートアップ
●コンサル・SIer
東芝|曖昧な質問でも適切に回答できる生成AIを用いた対話エージェントを開発
当社は、保守点検やトラブル対応の作業手順を適切に提示できる対話エージェント技術を開発しました。
今般開発した技術は、従来技術である「応答生成AI」に、新たに開発した「応答評価AI」を加え、役割の異なる二つのAIを協調させることで、曖昧な質問に対しても適切な回答ができます。ユーザーから質問が入力されると、「応答生成AI」が応答の候補を複数生成し、「応答評価AI」がそれらの良さを評価し、最も良い応答候補を選択してユーザーへ回答します。「応答評価AI」が、質問が曖昧で回答が難しいと判断すると、質問に直接回答せず、問い返しによって質問が具体化するように自動的に誘導します。これにより、曖昧な質問に対しても適切に回答することができるようになりました。
野村総合研究所、金融機関向けに各社専用の安全・安心なAIプラットフォームを2025年度上期に提供
CohereのLLMを採用し、NRIがもつ金融ビジネスへの知見と、金融機関向けに提供しているITソリューション内のデータ等を取り込みます。
金融機関が求める高いセキュリティ水準に対応するため、NRIのデータセンターに導入したOracle Alloyを活用して各社専用環境を構築し、LLM等のAIによるデータ処理をデータセンター内で完結させます。
特にAIの適用効果が高いと考えられる、①営業業務支援、②コンプライアンス業務支援、③事務の高度化・自律化の3つの戦略分野について、本プラットフォームを活用した新しい金融ソリューションの提供を予定しています
日本IBMとFBRI、日本のドラッグ・ラグ/ロス解決と創薬力強化に向けて、生成AIと医療リアルワールドデータを活用したAI組み込み型の臨床開発を共同推進
株式会社 日立製作所|理研ジェネシスと日立が、説明可能AIと生成AIの活用により、タンパク質定量解析「Olink™ Explore」サービスを高度化、提供開始
KDDIグループ内実証を反映、「Amazon Bedrock」を活用した生成AIソリューション提供開始 ~実証では社内問い合わせ窓口業務の回答作業負荷を3割軽減見込み~
●利活用事例
Section2: データ利活用最前線
●人流データなど
(特になし)
Section3: 今週のLayerX
●LayerX
newmo青柳氏が語った「マネジメントの失敗談」と「2020年代に必要なリーダーシップ」とは──LX Leadership Night #1イベントレポート
LayerX代表取締役CEOの福島良典が登壇した”LX Leadership Night”のイベントレポートを公開しました。
●バクラク
●デザイン
●AI・LLM事業部
●Fintech事業部
●エンジニアリング
現在、LayerXのAI・LLM事業部では、様々な大企業パートナーの皆様とLLMを活用した業務変革に取り組んでいます。金融領域に限らず、文書を扱う様々な領域でご一緒できればと考えています。
お気軽にこちらまでご連絡ください。
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