サッポログループが業務工数削減を目的とした生成AIの試験導入/宮崎県警とあいおいニッセイ同和損害保険が高齢者事故防止へ実証実験
LayerX AI・LLM Newsletter (2024/01/17-01/23) #231
今週の注目トピック
AI利活用最前線では、サッポログループによる、業務工数削減を目的とした生成AIの試験導入などを紹介しています。
データ利活用最前線では、宮崎県警とあいおいニッセイ同和損害保険による、高齢者の事故防止にむけた実証実験などを紹介しています。
Section1: AI利活用最前線
●テクノロジー
Azure OpenAI使って堅牢なアーキ作るためのネットワークやらID管理やら開発・運用・検証構成やらコストやら監視やらのポイント
GPTs Actions APIでGoogle Apps Script(GAS)を使う: 料理番号から料理名を返すアプリ
各大規模言語モデルのパフォーマンス比較や、AzureやBedrockなどLLMをAPIで提供する複数サービスのスループットやトークン単価がまとまって地味にめっちゃ便利なサイト
●テクノロジー(論文)
Microsoftより「GPT-4等の基盤モデルよりも、領域を絞ったモデルの方がその領域で高性能なのではないか?」を調べた論文
Googleの研究者らにより、LLMに自分自身の内部動作を説明させる手法『Patchscopes(パッチスコープ)』が報告
●提供ベンダー(OpenAI)
●提供ベンダー(Microsoft)
●提供ベンダー(Google)
●提供ベンダー(Meta)
●提供ベンダー(Amazon)
●提供ベンダー(Oracle)
●提供ベンダー(Stablity AI)
●提供ベンダー(Salesforce)
●スタートアップ
電話AI SaaSのIVRy、大規模言語モデル(LLM)を活用した「AI電話代行サービス」正式リリース〜先行導入した10社超での成功実績を受け本格提供を開始〜
口コミ収集しLLMで解析、消費財メーカーの消費者分析を支援する「Qlay」/Monthly Pitch! スタートアップの扉
Magic Moment、AI技術の活用による2040年頃までの営業活動の未来予測「Future of Sales」を公開
ギブリー、全国約13,000社の販売ネットワークを保有するSB C&Sと、法人向けChatGPT「法人GAI」のディストリビューター契約を締結。
●コンサル・SIer
●ガバナンス
●利活用事例
明治安田|生成AIを活用した社内業務の効率化・高度化の取組開始について
株式会社ELYZA、カラクリ株式会社それぞれと連携し、生成AIを活用した社内業務の効率化・高度化の取組みを開始しました。
コミュニケーションセンターにおけるお客さまの応対メモの自動作成
ELYZAが独自に開発した、日本語に特化した生成AIに過去の応対メモを学習させ、通話のテキストデータから応対メモを自動作成するシステムを開発しました。
これにより、本業務にかかる時間を約30%削減できる見込みです。また、作成者によって微妙に異なる表現が統一化され、わかりやすさが向上することも期待できます。
社内照会のQ&Aの自動作成
カラクリの生成AIの技術を活用し、マニュアル等からQ&Aを自動作成するシステムを開発し、これによりQ&Aのメンテナンスにかかる作業時間を約40%削減できる見込みです。
また、人では拾いきれないQ&Aを作成できるという効果も想定しています。
サッポログループで業務工数削減を目的とした生成AIの試験導入を開始〜現場ニーズに応える独自プロンプトを作成し約10,000時間の削減を目指す
2月1日から(株)Exa Enterprise AIが提供する「exaBase 生成 AI」を、サッポログループ各社の企画・管理系部門を中心とした約700名を対象に試験導入します。
「exaBase 生成 AI」はMicrosoft社が提供するGPTモデルを利用するSaaS形式のサービスであり、今回の試験導入では、インプットデータが学習に利用されないこと、入力ログなどが確認できる管理ダッシュボードを持つことを踏まえ、同サービスを採用しました。
本試験導入では、日常的に多くの工数がかかっている業務の品質と生産性の向上を目指しており、利用者へのプロンプト集の提供、および活用スキルを身に付けた推進人財の育成により「exaBase 生成 AI」の活用定着を図ります。プロンプト集はサッポログループのシステムや業務に合わせ、Exa EAI社と共同で開発した当社独自のものであり、例えば稟議文書の作成や校正など現場のニーズに応えることで年間約10,000時間の工数削減効果を見込んでいます。
東芝では、生成AIの活用を推進するプロジェクトを立ち上げ、グループ全体における生産性の向上と新たな顧客サービスの創出を加速しています。
社内に向けては各種業務や設計・開発の効率化などに活用し、エンタープライズ向けとしては既存の各種ソリューションに生成AIを適用すること、そして東芝グループが持つフィジカル領域の強みを生かせるエネルギーや社会インフラ、製造などの分野に対しても生成AIの活用を広げています。
さらに、お客さまやパートナー企業、大学、国立研究開発法人との産学官連携の強化により、生成AIのビジネス活用を促進するとともに、生成AIに内在する技術的な課題の解決に向けた研究開発にも積極的に取り組んでいます
アライズイノベーション、複数の地方金融機関と共同でAI-OCR と生成 AI を用いた金融 DX の実証検証を開始
地方金融機関が抱える課題として、公開情報が少ない地方中小企業から受領する大量の決算書等のデータ化と分析が困難であり、その結果、融資審査や営業などの業務が個々の担当者に依存していることが挙げられます。これらの課題を、AI-OCRと Microsoft 社の生成 AI の積極的な活用により克服できないかを検証いたします。
サイバーエージェント|独自大規模言語モデルや生成AIを活用した業務改善プロダクトの開発者などが監修〜 生成AI時代をリードする人材育成プログラム「生成AI徹底理解リスキリング」講座を外部企業へ提供開始
●レポート
Section2: データ利活用最前線
●プライバシー
●走行データ
●人流データ
●決済データ
●医療データ
●不動産データ
Section3: 今週のLayerX
●LayerX
福島氏の「事業を創る"人"たち」を生む経営とは──LayerX取材の裏側、大公開
事業創出の担い手として若手抜擢に力を入れるLayerXが、独自の経営戦略・採用観を語ります!
日経産業新聞さんの記事で、LayerX「AI・LLM事業部」立ち上げについても触れていただきました。
●バクラク
#81 〜成功に不可欠な存在へ〜ドメインエキスパートの新しい役割と展望【numashi×nat×yana_85】
LayerXの日常を伝えるPodcast『LayerX NOW!』、今回は「ドメインエキスパートの新しい役割と展望」について語っています!
●AI・LLM事業
●採用
LayerXのBiz(ビジネス組織)メンバーと美味しいお酒やご飯を囲みながら、普段の業務・組織・カルチャーなどの話をゆる〜く行うイベントです。
バクラクのセールスとかISどうやってるの?という方、ぜひお気軽にご参加ください
【少人数選抜制】コンパウンドスタートアップの真髄に触れる3days
LayerX初のBizdevサマーインターン(3Days)の募集を開始しました!
●エンジニアリング
●YOSORO
現在、LayerXのAI・LLM事業部では、様々な大企業パートナーの皆様とLLMを活用した業務変革に取り組んでいます。金融領域に限らず、文書を扱う様々な領域でご一緒できればと考えています。
お気軽にこちらまでご連絡ください。
「LayerX」の公式ウェブサイトはこちら
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