Section2: ListUp
1. Regulation : 規制動向
中国の3大金融地域で大口現金取引に制限を試験的に実施する政策を発表。
デジタル人民元発行に向けた動きとの見方も。
●中国人民銀行、「デジタル人民元はまだテスト段階」との公式声明を発表
デジタル人民元がまだリサーチとテストを行なっている段階であると正式に発表。
あわせて、商材としたネット詐欺への注意を促している。
●中国人民銀行、「デジタル人民元発行構想は個人情報支配の意図はない」旨の声明を発表
現金を置き換える上でも、匿名での支払いニーズを満たす必要があるとの認識。
デジタル人民元は個人情報の完全な管理を求めていないとする一方で、「万一の際の追跡能力は保持する」としている。
●中国国家外貨管理局、ブロックチェーン利用をした金融プラットフォームの試験運用対象を拡大
中小企業を対象としたクロスボーダー金融サービスが想定されている。
●BRICSビジネス評議会、新興5ヶ国の共通仮想通貨開発を議論
BRICSは、ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカの五ヶ国。
このBRICSで利用される共通仮想通貨を開発し、共通の決済システムを作る提案について、ビジネス協議会で議論されたとのこと。
●Telegram、独自トークンGramの 有価証券問題を巡るSECの訴えを不当と反論
2. Crypto Adaptation: 暗号通貨の普及・応用
Bitcoinからアルトコインまで30銘柄に対応し、保険補償付き。
●カナダのRBC(Royal Bank of Canada)、仮想通貨取引プラットフォームを検討との報道
カナダと米国で、仮想通貨を業務に取り組む方法に関する特許を申請。
顧客が暗号資産を含む銀行口座を開設できるようにすることも検討。
●Messari、上位100銘柄の暗号資産についてのプロフィール機能をアップグレード
概要、歴史、ロードマップ、チーム、エコシステム、技術、ガバナンスについて詳しく参照できる。
●スイスで銀行ライセンスを取得したSEBA、仮想通貨銀行のサービス開始
機関投資家含む顧客へ口座受付を開始。
法定通貨に加えて、暗号通貨を利用可能な民間銀行サービス。
●Binance、北京事務所開設報道を否定し、政府政策に従う方針を示す
●Binance、日本円を含む世界180ヶ国の法定通貨に対応する計画を発表
●Binance、Paxosと提携し法定通貨からステーブルコインへの交換を簡易化する新システム導入へ
●Bakkt、現物決済ビットコイン先物分野に加えて、現金決済ビットコイン先物取引をシンガポールで提供へ
●Bakkt、NYDFS承認をうけてカストディサービスを立ち上げへ
3. Decentralized Finance : DEXやトークンなど
●TokenSets、Inverse Strategyを追加。ベンチマークの逆の値動きをトラッキングし、ベンチマークの下落時に益を得るもの
●DeFiにおけるリスクヘッジ商品「保険プール/予測市場/デリバティブ)の比較
4. Programable Security : プログラマブル証券関連
●HSBCがSGXやTemasekとともにブロックチェーン上での社債発行に向けて取り組みを開始すると発表
HSBCはSGXやTemasekとともにブロックチェーンを利用した社債発行に向けて提携をしたと発表した
アジア圏の社債マーケットの取り込みを目指す
●米国大手信託銀行のNorthern Trust社が社債のブロックチェーン応用に向けて着手
米国大手の信託銀行Northern Trust社がBondEvalue社と提携し、ブロックチェーン上での社債取引システム構築に向けて着手したと発表した
BondEvalueはMASより社債取引所開設のサンドボックス利用を認められており、Northern Trustは今回カストディとして参画する
●東海東京証券がシンガポールのPSプラットフォームiSTOXへ投資
東海東京証券がシンガポールのPSプラットフォームiSTOXの運営会社、ICHXへの出資を実行したと発表した
今回の投資では、5億円でICHXの株式4.8%を獲得
iSTOXはTemasekやシンガポール証券取引所などからも投資を受けている
●Via East West Capitalがタイの観光地をPS化へ
Via East West CapitalがThai Cultural Theme Parkの証券化をPSを利用して実施すると発表
Via East West Capitalが自社で開発したブロックチェーンを利用する
5. Financial Institutions : 金融機関による応用ケース
●平安保険グループのブロックチェーン子会社OneConnect、2つのレンディングプラットフォームを同時発表
フィリピンUnionBankの子会社UBXとの共同開発による中小企業むけプラットフォーム。
インドネシアにおける自動車ローンむけマルチファイナンスプラットフォーム。
●Tradeshift、ブロックチェーンベースのサプライヤー検証アプリ開発に向けて、ペイメント不正保護に実績もつSiS社と提携
銀行の詳細情報をブロックチェーンに格納することで、インボイスのクロスチェック時間を短縮
●タイ財務省、Krung Thai Bankと3つのブロックチェーンプロジェクト発表
「旅行者むけVAT払戻し」「政府の電子調達」「無券面貯蓄債券の発行」の3つ。
●タイ・アユタヤ銀行、クロスボーダー資金移動むけプラットフォームを公開
6. Enterprise/Government : 非金融分野の応用ケース
●Walmart Canada、トラック業者70社との配送データ共有ソリューションを開発
輸送の追跡・トランザクション検証・ペイメント自動化、そしてWalmart-運送業者間のリコンサイル自動化。
インボイスの自動生成を通じてコスト削減を狙うもの。
●HAKUHODO Blockchain Initiative、ブロックチェーン技術を活用したソーシャルグッド活動推進プラットフォームを共同開発
●MOBIのカンファレンスMoCo開催。自律運転や車両ウォレットにおける車両アイデンティティ(VID)の役割・ロードマップについて等
●UPS、カンザス州から東京のステーキハウスに出荷された牛肉を追跡、監視、配達したと発表
●ベトナム・ホーチミン市、スマートシティ構築にブロックチェーン活用
7. Startup : 個別プレイヤー・アプリケーション
●POWSAWP、Bitcoinハッシュレートのデリバティブプロトコル
●SKILL、ブロックチェーンの活用により職歴情報の信憑性と価値を向上させる人材マッチングサービス「職歴BANK」サービス提供開始
8. Articles : 論考
●ConsenSysより「アセットマネジメントとブロックチェーン」レポート
メリットとしては、新規プロダクト開発、効率・コスト改善、データ品質向上、関係者間トラスト。
トークン化(STO、CodeFi)、デジタルアセットカストディアン、KYC、規制レポーティング。
●自動車コンソーシアムMOBIによる「分散台帳ベースの車両アイデンティティビジネスレビュー」レポート
9. Future Events : 注目イベント
●Convergence(11/11–11/13 at Málaga, Spain)
●BlockShow Asia 2019(11/14–11/15 at Singapore)
●Crypto DeFiance(11/16 at Singapore)
●Hong Kong Blockchain Week(3/2–3/6 at Hong Kong)
●Consensus(5/11–5/13 at New York)
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