Section2: ListUp
1. Regulation : 規制動向
●FATF、顧客デューデリジェンスにおけるデジタルアイデンティティ利用に関するガイダンス草案を発表
アンチマネーロンダリング(AML)およびテロ資金供与対策(CFT)を実施すべく、利用例が増加する中、デジタルIDのガイダンス案を発表。
デジタルIDシステムのグローバルな拡大に備えるよう求めている。
仮想通貨交換業者やカストディ業者を含むVASPも対象。
ガイダンス草案は11/29までパブリックコメントを行い、来年2月の会議でさらに修正予定。
●バーゼル銀行監督委員会(BCBS)、仮想通貨の慎重な取り扱いに関するディスカッション・ペーパー公表へ
国際的な銀行監督機関にあたるバーゼル銀行監督委員会は、10月30~31日にスペイン・マドリッドで開催した会合について議事録要旨を公開。
銀行の暗号資産エクスポージャーに係る健全性規制上の取扱いは、暗号資産の高いリスクを適切に反映すべきとの見解を改めて表明。
また、暗号資産市場において現在進められている取組みを踏まえ、暗号資産の健全性規制上の取扱いに関連した広範な事項について、関係者の見解を求めることとした。
NDRCは、今年4月に「ビットコイン・マイニングを同国から段階的に締め出すべき」と提案。
このほど、2020年1月1日に施行予定の「Catalog for Guiding Industry Restructuring」の最終版を公表。
「中国から締め出すべき業界」のカテゴリーに、仮想通貨あるいはビットコイン・マイニングに関連した記述は見当たらない。
CFTC(商品先物取引委員会)による仮想通貨デリバティブ市場への監督権を強化する法案。
中央銀行によって発行されるブロックチェーンベースのデジタル通貨の開発を表明。
2020年末までに試用運転予定。
●金融庁、仮想通貨の投資信託の組成・販売を禁止するルール策定へ
「長期で安定して資産を形成する手段」という投信の位置づけを明確にした上で、値動きが荒い仮想通貨に過度な資金が流入しないよう規制。
2019年内にも指針に盛る予定。
●ロシア政府、サイバー犯罪に対して仮想通貨の没収を認める法律制定へ
●ウクライナ政府、仮想通貨導入政策でBinanceと協力関係構築へ
●チュニジア政府、中銀デジタル通貨E-Diner発行予定との報道
●証券監督者国際機構(IOSCO)、仮想通貨ステーブルコインは有価証券と同じ規制下で監督できるとの見解
●JVCEA(日本仮想通貨交換業協会)、仮想通貨取引業者の国際規制団体IDAXAへの加入を発表
2. Crypto Adaptation: 暗号通貨の普及・応用
●Coinbase、第一弾をTezosとしてステーキングサービスをローンチ
●Circle、USDCによるクリプトローンが5000万ドル突破へ
●Binance、ウクライナおよびカザフスタンとの間で法定通貨トレーディングをサポート開始へ
3. Decentralized Finance : DEXやトークンなど
●Kava、Cosmosのクロスチェーンネットワークで初のDeFi
●Etheriscがスリランカで展開しているブロックチェーンベースのパラメトリック保険。初回ペイアウトを経て、次の収穫シーズンへ
4. Programable Security : プログラマブル証券関連
●Token Taxonomy Initiativeがトークンの分類スタンダードを公表へ
Token Taxonomy Initiativeが目的ごとのトークンスタンダードのフレームワークを発表へ
このInitiativeには、AccentureやIBM, サンタンデール銀行, JP Morganなど実証を行ってきた各社が加盟している
5. Financial Institutions : 金融機関による応用ケース
●Bank of Chinaの保険部門が保険ブロックチェーンをローンチ
保険証券を一箇所に格納し、保険証券の相互承認を促す
400万件以上の保険証券を蓄積
●シンガポールDBS銀行、ブロックチェーン取引プラットフォームのICC Tradeflowをリリース
6. Enterprise/Government : 非金融分野の応用ケース
●Volvo、バッテリー原料コバルトをブロックチェーンで追跡
コンゴ共和国で産出されたコバルトを5カ月におよぶ精錬プロセスの間に3大陸に送るもの
資源採掘における搾取的な慣行を防ぐことが目的。
国際コンソーシアム「Responsible Sourcing Blockchain Network(RSBN)」をHyperledger Fabric上に構築。
バッテリーに使用されるコバルトの生産・流通・製造工程を追跡
コバルトの起源、重量やサイズ、保管方法、各参加者(鉱業会社、部品メーカー、物流会社など)の行動に関する情報が対象
●中国、スマートシティ基盤むけにブロックチェーンベースの識別システムを開発
スマートシティにグローバルデジタルIDを割り当て、スマートシティ間の接続性やデータ共有を改善。
●中国で中国国際輸入博覧会(CIIE2019)開催。VeChainのパブリックブロックチェーンを利用した飲食品向け追跡システム「Foodgates」を発表
●Coca-cola、SAPと協業でボトラーのトランザクションをトラッキング
7. Startup : 個別プレイヤー・アプリケーション
8. Articles : 論考
●ブロックチェーンは証券エコシステムをどうアップデートできるのか?
●着実に進む証券業界のブロックチェーン活用!野村グループも新会社設立
●The In-House Lawyer、各国の暗号資産・ブロックチェーン関連の法律規制を整理した「The Legal 500 Blockchain Comparative Guide」を公開
9. Future Events : 注目イベント
●Decentralized insurance D1Conf(11/5–11/6 at Malta)
●ISDA Technology Forum(11/6 at London)
●Convergence(11/11–11/13 at Málaga, Spain)
●BlockShow Asia 2019(11/14–11/15 at Singapore)
●Crypto DeFiance(11/16 at Singapore)
●Hong Kong Blockchain Week(3/2–3/6 at Hong Kong)
●Consensus(5/11–5/13 at New York)
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