今週の注目トピック
Takahiro Hatajima(@th_sat)より
「BraveのIPFSサポート」および「署名を鍵交換に置き換えた量子耐性のあるTLSであるKEMTLS」について紹介しています。
あわせて、「STARKベースのZK Rollup『StarkNet』」について紹介しています。
Section1: PickUp
●BraveがIPFSサポートを発表。IPFSサポートが持たらす意味とは
BraveがIPFSのネイティブサポートを発表
分散性や接続の安定性が特徴のIPFSをサポートすることによってアクセス性を含めたUX向上が期待される
プライバシー問題や法律などに影響を与える可能性もあるが、今後のインターネットのあるべき未来への大きな一歩とも言える
●KEMTLS: 署名を鍵交換に置き換えた量子耐性のあるTLS
CloudflareとGoogleが行った実験を基に、量子耐性のあるTLSについて解説
署名と鍵交換に利用されるアルゴリズムを量子耐性のあるものに置き換えることでデータサイズが肥大化
1,376 bytes → 10,036 bytes
署名を鍵交換に置き換えることでサイズを削減
10,036 bytes → 8,344 bytes
●STARKベースのZK Rollup『StarkNet』
ゼロ知識証明STARKベースのZK Rollup『StarkNet』
パフォーマンスは3,000 tpsを記録、トランザクションあたりのガスコストは315 gas
現在はアプリケーション作成の基盤となるCairo言語などの開発が進んだ段階
今後は開発者が独自のアプリケーションをデプロイしたり、複数のアプリケーションが同じグローバルステートを参照したりできるように開発が進められる
LayerXではエンタープライズ向けブロックチェーン基盤を基本設計、プライバシー、インターオペラビリティーの観点から比較したレポートを執筆し、公開しています。
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Section2: ListUp
1. Bitcoin
●ブロックチェーンに埋め込まれているBitcoinのホワイトペーパーをデコードしてみる
●Discreet Log Contracts -現実世界でオラクルが機能するために必要なもの-
2. Ethereum
●Ethereum Foundation 、今年8月予定としていたDevcon VI の延期を発表。開催時期は未定
3. 暗号資産/デジタル通貨関連サービス
●Coinbase、ダイレクトリスティング通じたIPOを公式発表
●米SEC新長官Gary Gensler氏のMITにおける連続講義「Blockchain and Money」(2018年)
●Union Square Ventures、新規ファンドの約30%を暗号資産分野に投資へ
●Overstock、Medici Venturesを暗号通貨専門ファンドに転換する方針を発表。Pelion Venture Partners がファンドGPに
●CoinGeckoの「仮想通貨市場レポート 2020 (日本語)」が公開
●ハーバード、エール、ブラウン、ミシガン大学などの大学基金、Coinbase等を通じて基金の一部を暗号通貨に割り当て
●Galaxy Digital、ETHに特化したファンドを2月中旬にも立ち上げへ
● 【対訳】FinCEN 暗号資産やデジタルアセットに関連する特定の取引の要件
4. DeFi
●債券関連プロトコル(イールドカーブ、金利市場、証券化/トランシェ)
●先週発表されたCurveとSynthetixによる、クロスアセットSwapトランザクションサービスについての解説記事
●Curve Financeによる「Cross-asset Swaps」について、テクニカルドキュメント
●やさしくなくなってきたDeFi ~安全にTestnetでやってみよう!~ | Da- | Spotlight
5. Enterprise Blockchain Infrastructure / Other Chain
●Oracle Databaseの新機能 Blockchain Tableのご紹介
6. 統計・論考
●(特になし)
7. 注目イベント
●ダボス会議(1/25-1/29):「Resetting Digital Currencies」セッションを始め、全て視聴可能
●岩村充教授 最終講義の実施について(2/2) – 早稲田大学 大学院経営管理研究科
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