今週の注目トピック
Tomoaki Kitaoka(@tapioca_pudd)より
こんにちは、最近使っていなかった一眼レフをウェブカメラにし、無駄に高画質で日々のZOOM会議に臨んでいる北岡です。せっかくなので先週マイクも買い、声も高音質になりました。さて、今週のLayerX Newsletter Tech編では、LayerXが公開したエンタープライズ向けブロックチェーン基盤比較レポート[プライバシー編]、Googleが開発するConfidential Computingプラットフォーム「Oak」、Optimistic Ethereumのメインネットにおけるソフトローンチをピックアップしました。
リスト編と合わせてご覧ください。
Section1: PickUp
●LayerXがエンタープライズ向けブロックチェーン基盤比較レポート[プライバシー編]を公開 -独自のフレームワーク「LEAF」に基づき分析-
レポートではブロックチェーンのプライバシー強化技術の分類法を提案
Corda、Hyperledger Fabric、Quroumのプライバシー強化技術をトランザクションフローをもとに整理
比較軸として、プライバシーの保護レベル、Private Ledgerのセキュリティ、Private Ledgerの柔軟性の3つを提案
上記3つの観点から、Corda、Hyperledger Fabric、Quroumのプライバシー強化技術を分析
●Googleが開発するConfidential Computingプラットフォーム「Oak」
googleのoakプロジェクトチームが開発しているConfidential Computingプラットフォーム
クラウドのTEE VMに対する付加価値として、
モジュールの実行単位及びそれらのコミュニケーションロジックを動的に生成可能
そして、Enclave内実行単位ごとのIsolation、権限管理
サーバー・クライアント・ストレージ・時刻取得などの便利Enclaveモジュールがデフォルトで実装
●Optimistic Ethereumのメインネットがソフトローンチ
Optimistic Ethereumは、Ethereumのスケーラビリティを向上するOptimistic Rollupの一つ
ソフトローンチとは、ユーザーの資産を保護するために機能を制限して段階的に行うローンチ
分散型合成資産発行プロトコルSynthetixがOptimistic Ethereumメインネットで利用可能
LayerXではエンタープライズ向けブロックチェーン基盤を基本設計、プライバシー、インターオペラビリティーの観点から比較したレポートを執筆し、公開しています。
基本編のダウンロードはこちら
プライバシー編ダウンロードはこちら
Section2: ListUp
1. Bitcoin
2. Ethereum
●Electric Capitalの暗号通貨プロジェクト開発者数分析レポートへの日本語解説
3. 暗号資産/デジタル通貨関連サービス
●米資産運用大手BlackRock、ファンドを通じてビットコイン先物の割り当てへ
●Goldman Sachs 、デジタルアセットカストディ参入にむけ昨年末にRFI発行
●機関投資家むけMetaMask for Institutions。セキュリティ、リスクマネジメント、法令遵守、レポーティングなどが特色
●タイ証取、デジタルアセットのトレーディングを今年下期に開始へ
4. DeFi
●6歳児でも分かるガチでやさしいDeFi ~3歳児には無理でした~
●やさしいDeFi 『2021年のDeFi展望 & http://Curve.fi 解説』 - niwatakoのはてなブログ
5. Enterprise Blockchain Infrastructure / Other Chain
●特になし
6. 統計・論考
●SCIS2021の暗号プロトコルセッションで発表した「Lifted-ElGamal暗号を用いた任意関数演算の二者間秘密計算プロトコルのmaliciousモデルにおける効率化」(タイトル長い)の資料
7. 注目イベント
●新しいイノベーション!Oracle Database 21c解説(1/28)
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